エグル族、翼ある者たち
◆レムレース:エグル族、翼ある者たち
背中に翼を持ち、自由に空を飛ぶ種族。
翼を除いた身体的特徴はヒュムと大差ないことから、
ヒュムの突然変異で生まれた種とも言われている。
寿命はヒュムよりもずっと短く、40歳程度。
翼の維持に大きな負担が掛かるためか、あるいは何か他の理由があるのか、
老齢まで行き続けるエグルはほとんどいない。
若くして生命の終わりを迎えることも多く”空に生きる者”の宿命として、
人生の意義を深い悲しみの中にとらえているものも存在する。
イヴァリースのはるか上空に浮かぶ幻の浮遊大陸”レムレース”で暮らしているが、
数千年の長さに渡り、外界との接触が一切なかったため、
その存在は”空の伝説”としてわずかに残されているのみであった。
彼ら自身の知的水準は低くないものの、外界からの交流が皆無であったことから、
文化レベルはヒュムのそれに比べて前時代的。
森に住むヴィエラ族のように自然との共存を望む生活様式である。
性格は極めて穏健。
何事にも積極的な関心を示さないために、不平不満を口にすることはないが、
その心はまた夢や野望も抱くこともない。ゆえに、エグル族同士は争うことがない。
年若くとも、常に死期をみつめるかのような達観した視線を持ち、
その姿を見たものには。高貴で神聖な印象すら与えるという。